バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2014年12月19日金曜日)コンディ ション不良で、レイデイが続いていたASP-WCT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ・イン・メモリー・オブ・ アンディ・アイアンズ」が再開。オーストラリアのジュリアン・ウィルソンが、クロスヒートとなったファイナルでワールド・チャンピオンとなったガブリエ ル・メディーナ(BRA)を下し優勝。同時にVANSトリプルクラウンも手に入れて、ダブルで素晴しい称号を獲得した。
その勝利は、彼にとってプロキャリア2度目のWCT優勝で、2014年のサムスン・ギャラクシーASPワールドツアーでは今季初。優勝賞金100,000ドルとトリプル・クラウン・シリーズのボーナス50,000ドルを手に入れた。
Julian Wilson (AUS) defeated newly crowned ASP World Champion Gabriel Medina (BRA) in the Final of the Billabong Pipe Masters. Image: ASP / Laurent Masurel
ベルズの第3位を上回り、今シーズンのベストリザルトを手に入れたウィルソン。 最終WCTランキングでも14位に入り、彼が2015年のソリッド・スターターであることを示した。それは、バレルになる8フィートの波で勢いを増し、 ファイナルでプレッシャーのないインスパイアされたメディーナのパフォーマンスを乗り越えた、26才の素晴しい瞬間であった。
アンディの名前の付いた大会に勝てて、人生で最も特別な日となりました。
「素晴らしい一日でした。僕は正直ことばも出ません。」と、 ウィルソンが言った。「言葉では説明できないです。どのように感じるかも分からないほどです。良い波でのパイプマスターズを勝ち取ること、そして、3ヒー トが連続で行われたことは驚異的です。僕はリズムを掴んで、ガブリエルと僕が対決することになったのです。
「ワールド・タイトルを獲得したガブリエルにお祝いを言いたい です。アンディの名前の付いた大会に勝てて、人生で最も特別な日となりました。本当に他に何も言うことがありません。自分の家で応援してくれていた家族や ガールフレンド、みんなに本当に感謝したい。ここにいて欲しかったけど、こんなことが起こることを本当に思わなかった。」
Gabriel Medina (BRA) celebrates becoming the first Brazilian in history to win the World Title. Image: ASP / Laurent Masurel
20才のメディーナは、ファイナルまでの難関を乗り切り、イベントの唯一のパーフェクト10を記録。そしてブラジルに初ASPメンズ・ワールド・サーフィン・タイトルをもたらした。それはパイプ・マスターズの44年の歴史のなかで最もドラマチックな一日となった。
ブラジルの国旗を振り、大声援を送るメディーナの応援団は、愛する国歌を繰り返して歌い、メディーナの勝利した感動をシェアした。メディーナは今日、合計5回の30分ヒートを戦い、ウィルソンは6ヒートをサーフィンした。
小さい子供の時から彼らにインスパイヤーされて来たんです。彼らを倒したなんて本当に信じられません。
「ワールド・タイトルに勝つことは自分の夢でした。そして、それが現実となった今、僕は本当に衝撃を受けています。」と、メディーナが言った。「ブラジルはこの歴史的瞬間に大騒ぎになっていると思いますよ。多くの人が目指す世界タイトルを自分が獲得出来たことを本当に誇りに感じます。それが何故、自分なのかは分かりませんが、ブラジリアンであることを誇りに思います。」
「今年は素晴らしかった。スナッパー、フィジー、チョープーで 優勝出来るとは思いませんでした。僕は本当にパイプで勝ちたかったがジュリアン(ウィルソン)に敗れました。でも僕は今とてもハッピーです。ミック(ファ ニング)とケリー(スレーター)とバトルを出来たことを本当に誇りに思います。ずっと彼らのことを尊敬していました。そして、小さい子供の時から彼らにイ ンスパイヤーされて来たんです。彼らを倒したなんて本当に信じられません。それは自分の人生最高の日です。」
今日の隠れたヒーローは、アレホ・ムニーツ(BRA)。彼はメディーナのワール ド・タイトルで重要な役割を演じた。そして、コンペティションからライバルであるミック・ファニング(AUS)とケリー・スレーター(USA)を消去し た。ムニーツは最終的にエイドリアン・バカン(AUS)によってクオーターファイナルで破れ、ジョシュ・カーと3位タイでフィニッシュした。
自分の出来る限りの力でガブリエルを助けたかった。彼の力になれて本当に幸せです。
「ケリーとミックに対してヒートをメイク出来るなんて本当に素 晴らしかった。僕はこれまでケリーとはマンオンマンでサーフィンをしたことがなかったんです。今年のワールドツアーの最後に素晴しいチャンスを与えてくれ た神に感謝したいです。自分の出来る限りの力でガブリエルを助けたかった。彼の力になれて本当に幸せです。」
ファニングはラウンド5での敗退で、彼の4度目の世界タイトル獲得の望みは消えた。そしてイベントを第9位でフィニッシュし、今シーズンのWCTランキング2位となった。
メディーナがラウンド3でリーサル・ワイルドカード・ダスティー・ペイン (HAW)を破りラウンドアップし、スレーターがタイトルレースから外れた。しかし、7タイム・パイプ・マスターはムニーツと対したラウンド3ではヒート 終了間際までリードを奪っていたが、土壇場の9.50で敗退となった。
「おそらくミック(ファニング)は、最も素晴らしいコンペティターの1人である」と、スレーターが言った。「ガブリエル(メディーナ)もそうなり始めている。僕はヒート中に2つのミスを侵した。そのせいで僕は試合に負けた。チャンスは多くはなかったからね。」
これで今シーズンのプロサーフィンは終了。来シーズンからASPは、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)と名前を変え、世界各地からワールドベスト・サーフィン、アドベンチャー、コンペティション・ドラマを届ける。
ビラボン・パイプ・マスターズ・ファイナル結果:
優勝:ジュリアン・ウィルソン(AUS)19.63
第2位:ガブリエル・メディーナ(BRA)19.20
ビラボン・パイプ・マスターズ:セミ・ファイナル結果
セミファイナル1:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.60 def.ジョシュ・カー(AUS)9.43
セミファイナル2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.16 def.エイドリアン・バカン(AUS)3.17
ビラボン・パイプ・マスターズ:クオーターファイナル結果
クオーターファイナル1:ガブリエル・メディーナ(BRA)4.30 def.フリーペ・トリード(BRA)3.27
クオーターファイナル2:ジョシュ・カー(AUS)6.00 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)4.04
クオーターファイナル3:エイドリアン・バカン(AUS)12.17 def.アレホ・ムニーツ(BRA)3.77
クオーターファイナル4:ジュリアン・ウィルソン(AUS)17.83 def.カイ・オットン(AUS)2.77
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド5結果
ヒート1:フリーペ・トリード(BRA)14.66 def.オーウェン・ライト(AUS)3.84
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)14.00 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)10.84
ヒート3:アレホ・ムニーツ(BRA)6.53 def.ミック・ファニング(AUS)2.84
ヒート4:ジュリアン・ウィルソン(AUS)17.46 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)10.34
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド4結果
ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)6.74、ミシェル・ボレーズ(PYF)6.40、オーウェン・ライト(AUS)5.93
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.67、フリーペ・トリード(BRA)15.23、ジョシュ・カー(AUS)4.97
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)6.86、ミック・ファニング(AUS)6.47、ジュリアン・ウィルソン(AUS)6.43
ヒート4:カイ・オットン(AUS)7.06、セバスチャン・ジーツ(HAW)4.54、アレホ・ムニーツ(BRA)1.27
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド3結果
ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.33 def.アダム・メリング(AUS)12.16
ヒート2:オーウェン・ライト(AUS)12.20 def.フレデリック・パターチア(HAW)11.17
ヒート3:ミシェル・ボレーズ(PYF)9.67 def.マット・ウィルキンソン(AUS)7.00
ヒート4:ジョシュ・カー(AUS)10.50 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)7.87
ヒート5:フリーペ・トリード(BRA)12.17 def.ミゲール・プポ(BRA)5.17
ヒート6:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.66 def.ダスティー・ペイン(HAW)11.84
ヒート7:ジュリアン・ウィルソン(AUS)9.40 def.コロヘ・アンディーノ(HAW)1.40
ヒート8:エイドリアン・バカン(AUS)11.53 def.ビード・ダービッジ(AUS)1.33
ヒート9:ミック・ファニング(AUS)10.84 def.ジェレミー・フローレス(FRA)7.67
ヒート10:セバスチャン・ジーツ(HAW)8.93 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)6.76
ヒート11:カイ・オットン(AUS)10.67 def.ナット・ヤング9.44(USA)
ヒート12:アレホ・ムニーツ(BRA)15.50 def.ケリー・スレーター(USA)13.10
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