現地時間2014年7月6日(日):南アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで行われていたASPプライム「ミスター・プライス・プロ・ バリー ト」 が終了。6~8フィートのコンディションで行われたファイナルで、オーストラリアのマット・ウィルキンソン(AUS)を破ったティミー・レイズ(USA) が優勝した。
元ワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)キャンペーナーから、ビッグウェイブ・フリーサーファーとなったレイズは、パワフルなパフォーマンスで7.17をファーストライドでマーク。スタートから素晴しいリードをとった。それに対し、ウィルキンソンもエクセレントの9.2で猛反撃。レイズは慌てる事なく、じっくりと波を見極め、ウィルキンソンのプライオリティー下で、8.27をスコア。それで勝利を決めた。
「これは自分の人生最大の勝利です」と、感動するレイズが言った。「マットが9を 出して来るのは分かっていました。事実、彼はファイナルでも出していました。でも僕は数日前に夢を見たんです。辛抱強く波を待っていたら、波が自分のとこ ろにやって来たんです。ほとんどの全てのヒートで同じようなことが実際に起こったんです。そしてファイナルでも、偶然に自分のところにやって来た波で 8.25がスコア出来たんです。」
肩の怪我で10週間も海に入れなかったレイズ。サーフィンを再開したのは大会の2週間前だった。全くそんなことを感じさせない彼のパフォーマンス は、非常にシャープで、優勝賞金40000ドルと6500のランキング・ポイントを手に入れた。今回の優勝で、クォリフィケイション・シリーズ(QS)ランキング131位から5位への驚くべきジャンプアップを見せたレイズ。2015年にASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)リクオリファイへのドアが開かれた。
「コンテストごと、ヒートごとに勝ち上がっていき、それでどうなるかを見守るつもりです。」と、レイズが言った。「今日は自分にとって特別な日で す。バリートは活気づいていました。僕はローカルで友人のシッドから素晴らしいサポートを受けて、彼が不在の家を僕に与えてくれたんです。」
第2位となったWCTカレントno. 33のウィルキンソンは、今回のイベントのハイエスト・スコアリング・ウェイブの素晴らしいパフォーマーで、セミファイナルで9.90、そして、ファイナルでも9.2をスコアしていた。しかしファイナルでは、バックアップを見つけられなかった。
「素晴しいイベントでしたね。最高に楽しめましたよ。波も素晴らしかった」と、ウィルキンソンが言った。「僕はティミーのプライオリティーで、あの 9.2を手に入れたんです。逆に今度は自分がプライオリティを持っている時に、彼は8.2のスコアを手に入れたです。2位は最高ですが、正直言って優勝出 来なくて少し残念ですね。」
WCTカレントno. 25のティアゴ・ピレス(PRT)、カレントno. 21のアダム・メリング(AUS)が第3位に入賞した。ピレスは、ハイタイド・コンディションの中で行われたセミファイナルで、レイズに僅差で破れ、今回 好調だったメリングはセミファイナルでウィルキンソンに対し、一時はコンビネーションに追い込まれ、それを巻き返すも逆転にはエクセレントが必要な大差を 付けられての敗退となった。
「ウィルコはあのヒートで物凄く勢いを増していた。残念なことに、僕はドツボにはまって、全く来ること無い波を待ち続けたんだ。」と、メリングが言った。
第5位となったのは、フリーペ・トリード(BRA)、ディロン・ペリロー(USA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジャック・フリーストーン (AUS)。今回のイベントでは、ブラジルのフリーペ・トリードの2本のパーフェクト10を含む、今年のQSシーズンにおけるベスト・エアリアル・パ フォーマンスを披露された。
また、今回のプライムには、昨年のASP-WJCで日本人初のセミファイナル進出し、3位入賞でプライムへの出場権を獲得した大原洋人がクレジット。またオートネーの補欠エントリーしていた大野修聖がヒート15に滑り込み、出場を果たした。しかし、大野修聖は、ジャドソン・アンドレ、クリス・ワード、マーロン・リプキと対戦するも、4位で敗退。大原洋人はラウンド2進出を果たすも、そこで4位敗退で 37位でフィニッシュとなった。今後も世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。
南アフリカでは、7月10日木曜日からジェフリーズ・ベイで、2014年のサムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)第6戦「Jベイ・オープン」がスタート。また、メキシコの太平洋岸にあるゲレロ州にあるリゾート都市「アカプルコ 」で日本時間7月8日夜から、ASP4スター「サーフ・オープン・アカプルコ」が開催される。これには日本から大澤伸幸、新井洋人をはじめ、多くの日本人選手が参戦。喜納海人も出場予定だ。
ミスタープライス・プロ・バリート・ファイナル結果:
優勝;ティム・レイズ(USA)15.44def
第2位:マット・ウィルキンソン(AUS)14.70
ミスタープライス・プロ・バリート・セミファイナル結果:
ヒート1:ティミー・レイズ(USA)11.50 ティアゴ・ピレス(PRT)11.26
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)15.57 アダム・メリング(AUS)10.50
ミスタープライス・プロ・バリート・クオーターファイナル結果
ヒート1:ティアゴ・ピレス(PRT)13.00 フリーペ・トリード(BRA)11.60
ヒート2:ティム・レイズ(USA)11.43 ディロン・ペリロー(USA)9.16
ヒート3:アダム・メリング(AUS)16.17 ジャドソン・アンドレ(BRA)14.74
ヒート4:マット・ウィルキンソン(AUS)13.20 ジャック・フリーストーン(AUS)10.90
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