先月、アメリカ西海岸に10億匹もの青いクラゲが打ち上がった!というニュースがありました。『カツオノカンムリ』という種類だそうです。
『カツオノ・・・』といってすぐに思い付くのは、『カツオノエボシ』
初めて見たのは小学校の臨海学校の時でした。
大人達が何やら騒ぎながら持ってきたバケツを覗き込んでみると、透き通ったブルーのクラゲが中に入っていました。「さっき小さな女の子が綺麗だからと胸に抱えたら刺されてしまい、救急車で運ばれて行ったんだ。毒があるから絶対に触ったらダメだよ!」と言われました。
たった1匹でも危険な生物・・・『カツオノエボシ』・・・。それと親戚のような『カツオノカンムリ』が、何と10億匹もオレゴン州の砂浜に打ち上げられたというのです。
その写真は、美しいのを通り越してちょっと不気味に見えます。
ニュースの記事によると、この『カツオノカンムリ(エボシも)』は自分の力で泳いでいる訳ではなく、海流や風によって動かされているそうで、普段は外洋を気ままに漂っているのですが、台風で海が荒れたり、陸に向かって強い風が吹き続いたりすると押し流されて上陸する所にまでやってきてしまうのだそうです。
そして、「その風(オンショア)はクラゲにとって死を意味します」と、書いてあったのを読んでハッとしました。クラゲ達は、そんな災害に遭って流れ着いたのか・・・。
気象と生物はお互いに作用しあって命に影響を与えているのだと気付きました。
異常発生、イコール異常気象が原因?のように言われていますが、自然のサイクルの中ではあらゆる現象が起きても不思議ではなく、むしろ私達が知っている事はそのほんの一部でしかないと言われています。ただ、その現象の理由が分かれば災害を減らしたり未然に防ぐ事ができるかもしれないですね。
『カツオノエボシ』は今年もやって来るでしょう。10億匹も打ち上げられるような事があったらさすがに一大事です。波情報は「はるかアウトからインサイドまで『カツオノエボシ』大量漂着のためクラゲクローズアウト」という文章になるかもしれません。
可能性はゼロではありません。
そうならない事を願っています。
もしも、遭難したクラゲ達が外洋に戻れるような、強いオフショアを吹かせられる装置を発明できたならば・・・・・・サーファーにとっては一石二鳥なんですけどね。
※トップの写真はイメージで、実際のクラゲではなく消臭ビーズです。