『さんざん好きなだけ乗り回しといて、つぎはぎの絆創膏のようなキッチンテープで誤摩化して、もうどれくらい経っていると思ってるの!いい加減にしてよ!』と、そのテープを見るたびに言われているようで、分かっちゃいながら後回しにしていたあいつのことを、ついにその重い腰をあげてそのテープを剥がして、愛してやることにしました。
ショップに出せば済む話なのですが、あまり納得がいく仕上がりになった事がなく、『だったらアレ買えちゃうしな。』
などと、毎回リペア代とちょっとした欲しい物を比較し、フィンボックス以外のリペアは自分でやると決めたあの日。あれからどのくらい経つのでしょうか。
整備不良過ぎになってしまった相棒のキッチンテープを剥がし、放置すること数週間。完全に水分が飛んだのを確認すると、前回やっつけでリペアした所にもやっぱり亀裂が。
何事にも愛情度が出ちゃうものなんですね。
中途半端には必ずしっぺ返しというか、結局無駄を踏むことになります。
そんな反省を生かし、今回はきちんと大きめにリペアしてみました。
乗り換えの時期はとうに迎えているような気もするのですが、
グっと来るアウトラインに出会えていないという、オーダーよりもフィーリング派の僕としては、お金がないのを言い訳に、まだこいつに頑張ってもらうことに。
重さ度外視でクロスを2重にしたせいか、削っても削ってもなかなか進みません。
大分いい感じになってきた頃、息子の『僕もお手伝いする』という名の邪魔が入り、紙ヤスリもなくなってきたので終了し、続きは次回に持ち越しに。
いやー。リペア職人さんリスペクト。綺麗に仕上げるのは結構大変です。
綺麗にするにはまだまだ。
台風スウェルを満喫した後に、また道具達に愛情を注ごうと思いつつ、海上がりのビールに時間を使いがちになってしまうのでした。