「この人の書いた小説ヤバいよ!G◎Da絶対好きだよ!読んでみな!」と言われ、ここ数年でむちゃくちゃエキサイティングし衝撃を受けた作品に出会いました。
僕は、ミステリー・ハードボイルド・ドロドロ愛憎劇・オチからのさらなるオチがある小説が好きなのですが、そんな趣向を網羅したその小説は久々に心臓がバクバクきました。
断わりを入れますが、今回のウラナミは個人的趣向が強く、小説に興味がない方や、他にも良いものを知っているという方にはすみません!
その作品は、折原一(おりはらいち)著、「誘拐者」です。
「~者」シリーズで出版されている一つで、その前に読んでいたシリーズもの二作と展開は似てはいるような気がしながら読んではいたのですが、満足感はでかかったです。
折原作品の濃い内容に登場する濃い人物たち、油断すると戻って読み直さないといけないということも前作で学習していたので、脳ミソフル回転で想像を駆使し、読み進んでいきました。
たとえば、(「彼女のことをカノジョは……と思った」とかのじょは感じた。)作品中に出てくる一文ですが、ここで出てくる三人の登場人物「彼女・カノジョ・かのじょ」を誰が誰のことを言っているのかと、A子かB子かC子か、想像をしながら読んでいて、パニック寸前。そして、そこには代名詞のすり替えすら起きていたという事実。白熱しました。内容もそうですが、表現の仕方もミステリー小説のリミッターをぶっち切っちゃってます。
訳のわからないスタートから、ミステリーに突入し、猟奇的シーンの数々、スーパー意外な結末、僕の中ではまさかの5段オチかくらいに感じてしまいました。ここまでの起承転結のパーフェクトさ、見事でした。
知らぬ間に一晩で300ページほど読んでいました。目が痛かったです。
過去に数名の作家にハマりましたが、今は折原一さんに嫁とともにハマっています。すでに嫁は二十作品ほどを読んだようですが、僕も徐々に読みつつ、エキサイティングしています。
ふつうは作家さんの癖があり(展開の仕方、情景描写、言い回しなど)、好きな作家さんでも途中で違う作品を一呼吸入れているのですが、折原さん作の場合は多少の差はありつつも、今のところ連続で読みたい願望が強く、数冊読んでみましたが、毎作品のオチに度肝を抜かれています。ちなみにまだ「誘拐者」を超える作品には出会っていません。
もし興味がある方は通勤・通学の際にでも読んでみて下さい!ただし、猟奇的なシーンが無理な方はやめておいて下さい!
「折原一」or「誘拐者」です!
G◎Da