三重県には営業などで何度も訪れていたのですが、今回は社員旅行で初めて「伊勢神宮」に行ってきました。その昔、弥次さん喜多さんの東海道中膝栗毛の時代から「一生に一度はお伊勢参り」をしてみたいと言われています。江戸時代まで何日もかけて旅をしなければならなかった道中を、ハイエースに乗った5人組は湘南の本社を朝5時に出発して、5時間後の10時過ぎには伊勢に着いてしまいました。
今や誰もが知るパワースポットでもある伊勢神宮ですが、二千年を超える歴史が物語るように多くのお宮さまが伊勢市内に点在しています。とくに外宮(げくう)と内宮(ないくう)には合わせて10以上の神様のお社が存在していて、かなりの距離を歩いてお参りしました。そして「おかげ横町」を中心とした観光スポットも充実していて、ただ歩くだけでもとても楽しい街に、見事に完成された参拝ルートが存在していました。特に有名な赤福本店では記念写真を撮るだけではなく、お土産を買わずにはいられませんでした。この一帯でどれほどのあんこ餅が消費されているのだろうか、きっと天文学的な数字ではないかと想像してしまいます。
ところで特別な能力があるわけではないのでパワーは感じられはしませんでしたが、一度境内に足を踏み入れると空気が変わるというのはわかりました。おごそかというのか、あるいは静けさというのか、「凛」とした気のようなものが漂っていたように思います。解る解らないといろいろ意見の分かれるところですが、古代から伝わるパワースポットを侮(あなど)ってはいけません。プロサーファーのKさんは、風邪気味でお参りをしたら、完全に体調を崩してしまいました。どうやらパワーに圧倒されてしまった模様です。
伊勢神宮の参道には様々なところにパワースポットが点在しています。それはお賽銭が置いてある石であったり、手垢でツルツルに木の幹がテカってしまった樹齢何百年というご神木であります。
この日は一日かけてお伊勢参りをしたので、へとへとに疲れてしまいました。私たち一行は夕方には鳥羽市内のホテルに直行して、夕食の伊勢海老の刺身などのコース料理を満喫したのであります。社員旅行は毎回のように夜が本当に楽しいのに、不覚にも今回は食後に爆睡してしまい記憶がありません。もしかしたら神様に「いい加減にしなさい」と諭されたのかもしれないですね。
By悪乗りしてどぶろっくのような勘違いオジサンのハンマー