上條将美のウラナミ『いい波を当てられる確率アップ!?』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

こんにちは、上條将美です。

すっかり秋本番といったきょうこのごろ、皆さんはどうお過ごしですか。

さて、波伝説では風に関する新機能が加わりました。それは、10分間アメダスです。今までは1時間毎の更新でしたが、それが10分間毎の更新になりました。

たかだか風の実況値が細かくなっただけと思われがちですが、これがなかなか使えて便利です。

そもそも風というのはかなり不規則で刻々と強さ向きともに変わり、予測が難しいことが、気ままなもののたとえで昔から使われてきています。「風のように自由気ままでいたい」みたいな。

例えば、北風の予想でもその場所の地形などによって北西寄りに変わるところもあれば、北東~東寄りへと回り込む所などがあります。

また、湘南では江の島を境に藤沢では南西~西寄りの風が強く吹いているのに、鎌倉では強くなく西北西だったりすることもあります。細かな例で言えば、海岸線に高い建物が建つだけで影響を受けてそこの風だけ風向きが違ったりします。

もちろん当たる時もありますが、そんな風を細かなポイントごとに予想するのは難しく、ごく細かい予想に関しては当てるのは不可能に近いと言っても過言ではありません。

そこでこの実際の風を計測している10分間アメダスが非常に役立つわけです。実況値なのでハズレがありません。

特にこれからの時期、湘南では日本海を通過する低気圧に向けて南西寄りの風が強まって風波がアップ、そのあと北風に変わってコンディションがまとまるタイミングをいつかいつかと気にしながら情報の確認を続けますが、わざわざ海に行くことなく、それが10分間毎の正確な情報で確認できてしまうわけです。

また、普段は行かないような場所へのトリップでも、直近のアメダスを確認して風の影響が少ない所へ向かうことができます。

絶対とは言えないまでも、上手く使えば良い波を当てられる確率がアップすることは間違いなしです。ぜひチェックしてみてください。

 

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