上條将美のウラナミ『メキシコ・プエルトエスコンディード』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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新年明けましておめでとうございます、本年も引き続きよろしくお願いいたします!!

こんにちは、上條将美です。
1月になっても比較的暖かい日が続く今日この頃、皆さんはどうお過ごしですか。
こちら湘南ではまだ海水温も高くブーツなしでもOKで、日中なら3㎜ジャージでもいけそうな感じです。まあ、暖かいのは良いですが、ここまで暖かいと大丈夫かなと思ってしまいますね。

冬と言えばハワイ・ノースショアでのビッグウェーブですよね。
波伝説でも木本さん、神尾さん等の「CORE SURF JAPAN」のブログ、動画で日本人サーファーを中心にハワイでのサーフィンが多く掲載されています。

ここ数年でのビッグウェーブでのサーフィンはどんどん過激度を増していますよね。
以前であれば乗れなかったのでは、という所でもサーフされ、若年化も進んでいますよね。
先日のパイプラインマスターズの本戦前に行われた、パイプ・インヴィテーショナルでローカルのジェイミー・オブライアン、メイソン・ホーを相手に優勝し、サンセットでもセミファイナルまで勝ち上がって、トリプルクラウンのルーキーオブザイヤーを獲得したのがオーストラリアの若手、17歳のジャック・ロビンソンだったということからも若年化が印象的でした。

さて、世界には、ハワイ以外にもビッグウェーブで有名な所は結構ありますよね、その中でも今回はメキシコ・プエルトエスコンディードについて少し話したいと思います。

自分が行ったのはかれこれ20年近く前。25歳くらいの時だったと思います。
その当時、自分は23歳くらいの時にハワイで半日のオーバーステイをしてしまったことで、アメリカ入国がすでに困難となっていて、他のメンバーがカリフォルニア経由でメキシコに行く際、自分はカナダ経由で遅れて皆と合流しました。

メキシカンパイプラインと言われるだけあって、サイズが上がれば上がるほど波が掘れてくる感じで、2~3週間くらいの滞在でしたが、サイズは一番小さい日で頭半前後、それ以外はダブル前後の日が多く、最終日には10~15ftにまでサイズアップしました。

また、地形にもよるとは思いますが、その旅の期間中はほとんどがダンパーで、撮影のために掘れているダンパーに突っ込むという日々が続き、ワイプアウトの度に何回も海底に打ち付けられて、メンバーは皆、体がボロボロでした。

ただ、ハワイとの大きな違いは海底がリーフではなくビーチだということ。
なので、プロレス技のバックドロップのように首の辺りから海底にぶち当たっても大きな怪我にはならず、打撲ですみます。

会話の中で、「リーフだったら死んでいたかも」というのはよくでてきました。
カリフォルニアのサーファーには比較的近い感じがあるらしく、その当時、ロブ・マチャドなどがハワイシーズンの前に練習しにきていたそうです。
ポイントの近くに街があり、治安もそこまで悪いといった感じではありませんでした。
また、車で少し走るとレフトのポイントブレイクがあり、そこまでハードではなくファンサーフが楽しめます。ただ、自分たちが行った数日後にサメが目撃されたそうですが。

ビッグウェーブサーフのスキルを磨きたいあなた、プエルトエスコンディードをセレクトに入れても良いと思いますよ。ハワイほどの混雑はなく、何よりもビーチブレイクなので怪我のリスクが大幅に減ります。ただし、デカい波用のガンは絶対に必要になりますので、ご注意ください。

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