お釈迦さまが、こんな事を言ったそうです。
「蛇の毒が身の隅々まで広がるのを薬で制するように、怒りを制する修行僧は蛇が脱皮するかのように旧い(古い)皮を捨て去る。
人はどんな時に「怒りたいと思うのでしょうか?」それは、物事が自分の思い通りに運ばなかったときです。
ある目的を達成するために計画を立てて準備したのに、自分が描いている理想に対して人が思わぬ想定外の行動をする事に対して人は腹を立てます。
反対に、「自分の思う通りにいった。」と思うと喜びます。
でもそれは大きな勘違いかもしれません。
なぜなら、この世界はどんなことも「自分の思うとおり。」に運ぶ事は無いような気がするのです。
農作物を例にとれば、作物を育てる時は人の計画や行動よりも、天候や土壌のような「どうする事もできない外の影響力が大きい」気がします。
物事がうまくいけば「自分の思い通り。」と喜び。
失敗すれば、「自分の想定外だ。」と怒ります。
つまりどちらの感情もエゴと妄想の産物に他ならないのです。
雨だからといって腹を立てたところで仕方がないのですね。