あいつ嫌なヤツに見えたけど、本当は良い奴だった。また、その逆もあります。
物事の本質には色々と邪魔物に覆い隠されている事が多く、そのひとつに「固定概念」があると思います。
固定概念を捨てれば、シンプルに本質を知ることができます。
私自身が思う事ですが、固定概念を「疑う」事が最も重要と考えています。
ここでは、英国の哲学者であるフランシス・ベーコンが提唱した「4つのイドラ」が効果的ですので紹介したいと思います。
「イドラ」とは、固定概念そのものです。
まさに自分が「イドラ」にとらわれていないかをチェックしていきます。
最初は、「種族のイドラ」これは人間という種族がもともと持っている思い込みです。
2番目の、「洞窟のイドラ」とは、個人的な経験から生まれる思い込みのことになります。
洞穴のようなごく狭い範囲の経験を元に感じてしまう固定概念です。
3番目の「市場のイドラ」は、他社の言葉が引き起こす思い込みです。いろいろな人達から噂話や「洞窟のイドラ論」を聞かされるように、人とのコミュニケーションで入ってくる言葉から生じる固定概念です。
最後は、「劇場のイドラ」で、権威のある人の学説や書籍などの影響で生まれる思い込みです。演劇に惹きこまれるように、「この人のことの言っている事は凄いことだ!」と、感心し、固定概念になってしまうものです。
このように、自分が当たり前だと感じている事が、4つのイドラに当てはまるかをチェックしていく事で、「あ、当てはまっている」という事もあるのではないでしょうか。
大切なのは、「心の目で見る」という事ではないでしょうか。
目を閉じて、周囲から入る情報を完全に遮断し、その常識が本当に信じるに足るものかどうかを立ち止まって考え、自ら考え抜く。
波を当てる行為も、このような事の繰り返しと似ていますね。