KIDのウラナミ『サーファーってさ』

KID

KID
KID:横浜から一宮の海沿いに移住しました。32才。 好きな食べ物:ミートソースのスパゲティ(毎日食べれる)・グラタン・coffee はまっているもの:実家のネコの成長と、そのネコと近所の野良猫のかかわり。ネコと日向ぼっこ。

image

サーファー系などのファッションも定着する現代、海に疎遠の方々に会うとサーフィンを趣味としている事態に人間性として価値を感じてもらえる機会も少なくない。
しかし、その場では肌の黒さや雑談を交えて、いかに自分がサーファーであるかをアピールしても、海というフィールドではメッキを剥がされて丸裸にされてしまうのが、サーフィンでもある。
サーフィンはスタイルであり、自分のスタイルでなければ輝けない。

憧れの人を演じきって気分までなりきっても、結局はモノマネになってしまう。
しかし、生まれつきスタイルが確立された人間なんていない。一万人に一人の天才でもない限り、スタイルも目指して時間をかけて確立させているのだろう。
はっきり言って、幻想だ。自分はそうなるという強い幻想を事実に変えていく作業をやめなかった人達が、スタイルを完成させたのだろう。
最新のマニューバーで海面から飛び出す若い子のサーフィンは素晴らしい。だが、サンセットタイムに現れる、ローカルヒーローの一筆書きのような美しいカットバックは周囲を魅了する。
結局、サーフィンを本当に好きになってしまうと、男性特有のモテたいとか、自慢とかの材料に使えなくなる。
全てのサーファーの全てのアクションに個性が出る。僕は毎日、スタイルのあるサーファーを探してしまう。子どもの頃に憧れたサーファーの本質を思い出すために。

KID

最近の記事

関連する記事