当サイトやテレビの天気予報でもお馴染みの「気象衛星ひまわり」ですが、先日、気象庁のサイトに次期8号から届いた画像や動画のサンプルが配信されました。
ひまわりから見える地球全体の画像で、左がひまわり7号、右がひまわり8号の可視合成カラー画像です。
実は、今回投入されるひまわり8号は、最先端の観測技術を使っていて、国際的にも注目されています。
例えば、観測する目(バンド)が増えることで、いままで白黒画像だったのがカラーで作成することができたり、画像の解像度があがることで、雲の様子が、これまで以上に綺麗に見られるようになります。黄砂や火山の噴煙も、かなり綺麗に確認できるようになりました。
また、短い時間間隔で観測できることで、雲の移動や発達、衰弱が細かく見られるようになり、例えば積雲(ゲリラ豪雨を起こすような雲)の急発達を観測する事も出来るようになります。
こちらは2015年の台風4号の観測例で、気象庁のHPでは動画で配信されています。
台風の周囲で積乱雲が発達している様子や、台風の目の中で雲が渦を巻いている様子が、はっきりと確認できます。
次に、関東地方を撮影した画像で、左がひまわり7号(解像度1km)で右がひまわり8号(解像度500m)です。
ひまわり8号は、雲や海岸線がはっきりと見えていますね。
このように、世界に誇る技術によって、予測精度の向上も期待できそうです。
当然、防災に役立てられることにもなるでしょうから、早い運用開始が待たれますが、予定では今年の7月に、現在の7号から引き継いで、運用が始まる予定とのことです。
※画像は、すべて気象庁提供。