予報士hiro.のウラナミ『きっかけは些細なことから…』

予報士 hiro.

予報士 hiro.
予報士 hiro. サーフレジェンド所属気象予報士、防災士。 小学校の理科の授業で天気に興味を持ち、大学は海洋気象を専攻。 TV・ラジオでの気象解説や、古民家イタリアレストランの店長などの経験を持つ。 「天気と海、旬の食材と話題を通して季節の移ろいを感じられる」ことを ライフワークとして、メッセージを伝えてゆきたいと思います。

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今月はじめ、波伝説の姉妹サイト「マリンウェザー海快晴」では、葉山公園で開催された「森下仁丹 葉山マリンフェスタ2015」にブース出展をしてきました。

 

例年、子供たちが多く訪れるというイベントに、海快晴ブースでは、まずは子供たちに楽しんでもらえるよう『水中コイン落とし』ゲームを用意して参加しました。

 

この「水中コイン落とし」…蓋の無い、3040センチほどの透明の立方体容器に水を入れ、容器の底には水飲みコップやお猪口(ちょこ)ほどの口径のキャップを沈めます。水面には、視界を遮るように、今回はペットボトルのキャップなどを浮かべてみました。そして、子供たちには、様々な大きさや重さなどあるコインを一枚選んでもらい、水面には手を付けないようにして、上からコインを落とし、コップやキャップにコインを入れるというゲームです。

 

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コインがコップやキャップに入れば、海快晴オリジナルレインコートをプレゼントしていたのですが、シンプルなルールで、何せ”タダ”で遊べるということも手伝ってか、子供たちだけでなく大人まで、多くの方が「今日一日の運試し?」に、立ち寄って下さいました。

一見すると簡単なように思えますが、苦戦する方が多く、コインは、なかなかコップやキャップに入ってくれません。コインを水平に落とせば、水の抵抗で、右へ左へと揺れながら、コップを避けて底に落ちる。コインを縦に落とそうとして、コップの位置を、水槽の前から、横から、上から確認するも、水の屈折で位置が定まらずに苦戦。

それならば、重いコインなら真っ直ぐ落ちるだろうと思っても、コインのサイズが大きく、キャップに入りにくくなり、逆に小さいコインを選ぶと、水の抵抗を受けて、ゆ~らゆら…

やはり、入らないと悔しいんでしょうね。ご両親と一緒の子供たちは、お父さんの分でもう一回、お母さんの分でもう一回と、何度も挑戦する姿も見られました。

さらに意外だったなぁと思ったのは、男の子よりも女の子の方が「こんな風に落とせば入るかなぁ」、「もう少し奥から落とせば、次は入るよ」などと、何度も何度も試みる姿が印象的でした。最終的には「コップに入っても、何も要らないから、もう一回!」と頼み込まれる場面もありました。

こんな姿を見ていたら、なんだか”理科離れ”みたいなハナシって、アプローチの仕方次第なのかな?とも思いました。

些細なきっかけが入り口となって、「それは、こんな力が働いているから…」、「これは、こんな式で表せるんだよ」みたいな風に繋がれば良いんだろうな?って思いました。もっとも、実際に現場に携(たずさ)わる方からは「そんな簡単なハナシじゃないんだよ・・・」と言われそうです。

ただ「体験」とか「経験」、「感動の共有」とかって、大切だよなぁって思ったイベントでした。

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