先日NHKラジオで、各地の話題として群馬県が取り上げられ、「かかあ天下」の話がされていました。
みなさんは“かかあ天下”と聞いて、どんなイメージがありますか?
旦那さんは、強い奥さんの尻に敷かれて、いつもペコペコ……みたいな?
私も最初はそんな風に思っていたのですが、実は違うんですね。そもそも、何故そんな風に言われるようになったのか?も知らずに……です。
で、続けて聴いてみると、群馬では古くから絹産業が盛んで、女性が養蚕、製糸、織物で家計を支えていたそうです。そして、近代になると製糸女工や織手として、さらに活躍をしたとのことです。こうして、全国一の繭(まゆ)と生糸生産を誇る絹の国となっているわけですが、それを支えた妻のことを、男たちは「おれのかかあは天下一」と奥さん自慢をしたんだそうです。女性の稼ぎが、男性より多い家庭も少なくなかったとも言われていて、今となっては、内に外に活躍する女性像の代名詞ともなっています。
ちなみに、かかあ天下とともに言われるのが、上州名物「冬のからっ風」と「夏の雷」です。群馬県では、冬は新潟県境や群馬県北部の山地を超えて乾いた風が吹き降りる「からっ風」が強く吹き、寒い日が多くなります。一方、夏は暑く、湿度も高まり、しょっちゅう雷が発生し「日本一夏場に雷が集中」する地域としても有名です。
ちなみに「かかあ天下」は、昨年4月に日本遺産として認定され、耳にすることが多かったかもしれません。
さて、お家のお母さんや奥さんは、どちらの「かかあ天下」でしょうか?