先日、37歳の誕生日を迎える。
短かったのか。長かったのか。生まれてから37年経ったのである。
37歳の大人たるもの、37歳の大人としての行動をとらなくてはならない。それは、焼肉においても例外ではない。
36歳まではタレの味を味わう焼肉であったが、37歳の大人として純粋かつ真摯に肉の味を味わう焼肉を食べなくてはならない。
37歳の大人として、妻に一点の曇りもなく焼肉を食べたいことを伝え、誕生日なので許してもらう。
37歳の大人として、ふさわしいお店をチェッキン。サシが綺麗に入ったさすがの肉。聞いたことのない部位。網は部位が変わるごとにチェンジ。何秒焼くのがベストなのかをいちいち教えてくれるイケメンの店員。部位によっては、網に乗せカウント3で「いただきます」である。テレビで良く聞く「舌の上でなくなる〜」は、大人のみが発することを許されたフレーズである。
夢の様な焼肉タイムはつかの間、お会計も当然37歳の大人としての金額。
だから、37歳の大人として頑張って働くのである。