米山予報士のウラナミ『同じものはない波と雲。』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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皆さん、こんにちわ。最近は日中の日差しにより連日のようにオンショアが吹きやすく、サーマルウインドが強まり始める季節がやってまいりました。今年はいくつかのコンテストに出場する為、トレーニングがしたいと思っている自分は、8m/sも好きですが、10m/sはもっと好きです。

さて、この時期は地上ではだんだんと暖かくなってきますが、上空はまだ季節が変わりきらず、冷たい空気が残っていることが多いので、地上との気温差が大きくなります。このため大気の状態が不安定になりやすく、良く晴れていても、気温が上がる午後にかけて雲が発生することがあります。
雲は形が様々で一つとして同じものはなく、波と似ているのですが、一応、分類がされています。波でいうダンパーなどのようなものです。
この分類が「十種雲形」で、形と発生する高さによって国際的に十種類に分けられています。

海へ行くと街中より視界が広く、自然と空や雲も目に入ります。その時に撮影した二種類の雲をご紹介したいと思います。

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太陽の光を遮るほどの厚みがありますが、隙間から光が漏れています。この雲は高積雲といって雲のかたまりがまだら状に並んでいることから、別名・まだら雲と呼ばれます。この雲が発達したり、隙間がなくなると、天気が崩れ、雨雲に変化することがあります。

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こちらは同じく雲が集合していますが、一つ一つが小さく隙間が広くなっています。この雲は券積雲といって、前の写真の雲よりも高い所にありますが、見分けがつきにくい弟分のような存在です。魚のうろこや模様に見えることから、うろこ雲、いわし雲、さば雲などと呼ばれます。特に朝夕の雲の横から太陽の光があたる時間帯はコントラストがきれいです。

なお、最近は辻堂海岸や鵠沼海岸で立て続けに夜光虫が見られましたので、湘南の方はあえて暗い時間帯に行動してみても良さそうですよ!

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