米山予報士のウラナミ『キングダ○』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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皆さん、こんにちは。

湘南では台風のうねりはなくなりましたが、早くも冬に多い西寄りの波が反応しています。(10月13日現在)。富士山も初冠雪を終えて、朝晩を中心にだんだんと寒くなり、空気が澄み切ってきました。

この間、波がない休日に何しようかと思っていて、ふと家の近くの書店に立ち寄ると、前から気になっていた「キングダ○」が置いてありました。とりあえず、3巻だけ買ったのですが、ハマりにハマって休日の度に買いあさり、今では全巻揃えてしまいました。

ストーリーはというと、時は紀元前の中国。始皇帝が中華全土を支配し、統一を果たすまでが描かれています。主人公は始皇帝の剣と呼ばれる信。天下の大将軍を夢見る男です。この2人が武力をもって近隣の大将軍と戦い、国を滅ぼしていくのですが、いわゆる王道漫画です。ワンピー○の「海賊王に俺はなる」、ドラゴンボー○の「オメェ、強えな。オラ、ワクワクするぞ」的なフレーズがあるやつです。「中華最強はこの俺だ」「あなたは赤ん坊のまま猛牛になってしまった困った人です」みたいな文言が必ずでてきます。

この漫画にでてくる将軍は知略型、本能型と2つのタイプに分けられ、どちらが強いかという議論も話の中にしょっちゅうあります。ちなみに、本能型の将軍は自分が先頭で出陣して○万の大群をなぎ倒していきます。実際にはまずあり得ないですが、この本能型と知略型の戦いはデジタルとアナログ、将棋などの場合ですと、コンピューターと人の戦いがあるように現実にも通じるものがあります。

これはサーフボードや波の予想にも同じことがいえるのではないかと思います。マシンシェープの板に乗るか、人が削った板に乗るか、正直にどっちの方が優れているかは分かりません。僕は今年試合に出る時はマシンシェープの軽い板に乗っていましたが、今はシェーパーさんが削ったフォームの板に乗っています。
業務で行っている予想も少し似ている部分があります。今は天気・波浪のモデルが充実していて、どのモデルもわりと当たると思います。少なくとも、毎回毎回大ハズレなんてことはありません。そして、その情報は誰でもインターネットで見ることができます。

ただ、微調整するには人が必要ですし、そのほんの少しの差こそ人が求めるものであるのではないか・・・漫画から考えてしまいました。

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