☆加藤のウラナミ『 気を静めて呼吸(いき)を止めないサーフィン』

☆加藤

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☆加藤:会社代表であり、波乗りと海が大好きな50代サーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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皆さま、こんにちは。

かなり寒くなってきましたが、冬の朝イチはサーファーが減って、大気・水質がきれいで気持ちが良いので私は好きです。ただし、ばっちり防寒対策しての話ですが…..(笑)

先日、久しぶりにかつて波伝説のPRをお願いしていた会社のNさんと会食し、年(とし)の話になりました。Nさんは健康関係の大企業のお仕事もされていて、
N氏say;『平均寿命が延びた日本人なので、加藤さんは100歳まで生きられますよ~!!』
加藤say;『ハハハッ、まさかぁ~!?でもピンピンコロリという言葉があるけれど、俺の理想はパドルアウトして帰ってこないことかなぁ~。大正時代の日本人の平均寿命は50歳未満だったので、今の俺なんか人生のおまけみたいなもんだからね~!!(笑)』と、久々に会った話は年と健康の話に終始しました。

剣道において、70歳のおじいさんでも稽古を数十年と続けている錬士※レベルの方は、若い日本代表選手であっても“気”で圧倒して壁に追いやることができるそうです。私が稽古している武道空手でも、10人を相手に押し合いをしても“気”で圧倒して倒してしまうU師範(66歳)の技を実際に見たことがありますが、コンタクト空手では絶対にあり得ない貴重かつ不思議な経験でした。
※錬士(れんし)・・・日本剣道連盟の規定では、剣道実技の修練を続けて指導的立場にある者で(5段取得して10年以上、6段取得して1年以上の60歳以上で)、社会的見識に富み、健全な社会生活を営む者とする。上位の称号に、「範士(はんし」」と「教士(きょうし)」がある。

“気”は見えないものですが、必ず存在するものです。日本語では、気合い、気持ち、気心、根気、元気、勇気、やる気など、気を加えた言葉がたくさんありますよね。自分も永年の武道空手の型の稽古を通して、気を身体の中に取り込んで、稽古の相手が担げないくらいに重くすることを身につけました。

力を込めると気が居ついて身体が軽い例

力を込めると気が居ついて身体が軽い例

気を落として身体中に気を通すと重くなる例

気を落として身体中に気を通すと重くなる例

この時に大切なことは、気を身体に通すために意識を集中させることと(気を落とす)、“気”を通すために呼吸を止めないことです。逆に、呼吸を止めて両腕に力を込めて緊張させると、気が居ついて身体が軽くなってしまい、相手に簡単に担ぎあげられてしまいます。型を行い、“気”を落として身体中に通すと、身体が重くなって結果的に強い身体を作ることができます。強い身体になるので動きが俊敏にもなります。

(気を通すと身体が重くなる模範の動画)

ということで、先日自分が苦手なサーフィンのテイクオフの動作に、呼吸をとめないで普通に呼吸し続けることを意識してみました。まだ、満足できるレベルではありませんが、これによりスムーズなパドリングとテイクオフの動作に多少つながったことが何度かありました。また、上手く行った際には何だかスゴイヒントを発見したようで嬉しくなりました。

振り返ると、今まで無意識のうちに呼吸を止めてテイクオフしていたし、ライディングを終えると息があがっている自分がいました。単純にリラックスしてテイクオフからライディング中も呼吸を続けることを意識するだけなのですが、動きが改善されるようです。
他のスポーツにも応用できるし、緊張してしまいそうな学校や仕事でのプレゼンなど、日常的にも使えるはずです。

気を通しやすい身体を作るための“型”を極める稽古にはとても時間がかかりますが、居つきをなくすために呼吸を続けるだけであれば、すぐにでも試せると思いますので、興味を持たれた方は試してみてください。

100歳になってもスムーズなサーフィンをするのはさすがに無理でしょうが、あと10歳年齢を重ねても、今まで以上のサーフィンができるとしたら、錬士のように稽古を続けて“気”を身体の中にたくさん取り込んで充実させることだと、いま私は考えています。(了)

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