☆加藤のウラナミ『EAGLES、予定・予約は日没後に』

☆加藤

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☆加藤:会社代表であり、波乗りと海が大好きな50代サーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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最近、知り合いからのFace Book情報でBig Newsを知ることがあります。
先日も、七里サーファーのNさんから、『グレン・フライ死んじゃった R.I.P』
「なんで~、ウソだろう? マジか~!? 冗談であってほしい……」
早速インターネットで検索してみると、
「ホテル・カリフォルニア」などのヒット曲で知られるアメリカのロックバンド、イーグルスのメンバー、グレン・フライさんが18日、病気のため亡くなりました。67歳でした。
イーグルスは、グレン・フライさんが18日、闘病の末、肺炎などの合併症のため亡くなったと公式ホームページで発表しました。(NHK NEWS WEBより)

「ガビーン!!! マジだ~、ショック!!! 病気か~、67歳は早過ぎるな~。(涙)」
70歳を過ぎても、ポール・マッカートニーやミック・ジャガーは現役でコンサートをやっているというのに……
高校時代に“EAGLES”と出会い、ずっと愛聴してきました。いまでも愛車にはEAGLESのアルバムが入っていて、何十年間にわたり聞かない週はまったくないくらいです。今となっては“最後”の東京公演にも行きました。
20歳でサーフィンに出会ってから、横浜市磯子の実家から愛車のビートルで海に向かうときには、いつも“Take it easy”などノリノリのEAGLESの曲をかけてはアドレナリン全開で走っていました。
由比ガ浜の滑川交差点にさしかかり、海(波)が見える瞬間はいつも緊張していました。予想通りに波があれば、気分よく七里ガ浜までビートル特有の空冷のブルブル音を響かせていましたが、オフショアがビュービューでドフラットの時も数え切れないほどありました。
コンビニやファミレスのなかった当時は、早朝からオープンしている店などはなく、只々海をぼーっと眺めては、『なぜ波は上がっていないんだ?』『なぜだ? なぜなんだぁ~?』と自問自答するのでした。(涙)

何回か悔しい思いを食らってからは、少しでも波を当てたいと思い、新聞の天気図を切り抜き、その天気図にその日の波の様子を書き込んで、その後の波予想の参考にしていました。その天気図は日記に張り付けて保存し、何年分か溜まり始めると貴重なアーカイブデータとなって波予想の精度を多少あげましたが、それでも数値予想を簡単に入手できなかった時代なので、私の波予報が当たるときは稀(まれ)であり、外す時の方が多かったです。
また、サーフィンした時のコンディションや海に入っていた時間などを日記に記録し、毎月ごとに集計して、前月や前年月に比べて波は多かったのか少なかったのか、海に通った回数や時間は多かったのか否か、昨年の今ごろは台風スウェルが一週間も続いて寝不足と疲労で身体がボロボロになっていたんだなぁ~など、日記を見てはひとりニヤニヤしていました。

当時の波情報といえば、辻堂正面ポイントのすぐ近くにあった“SURF&SUNS”など有名なサーフショップが提供する無料のテレホンサービスが人気でした。
その後に、NTTの昭島電報電話局のサーファー社員が始めた417355(ヨイナミゴーゴー)の波情報が始まりました。毎日午前11時の更新なので、朝イチの波情報としては使えなかったものの、1日5000着信以上の大ヒットとなって、その後担当社員はその業績が評価されて、民営化されたばかりの“NTT社長賞”を受賞したのでした。
ちなみに、“SURF&SUNS”があった場所の跡地に立つビルの2階に、いま弊社の本社オフィスが入っています。何かの巡りあわせとしか思えませんが、強いご縁を感じざるを得ません。

グレン・フライ氏は、残念ながら長生きすることはできませんでしたが、彼が陰で苦労・努力していたとしても、とても充実していたと思うし、世界中のファンに愛され続けたことはとても幸せだったのではないかと思います。
グレン・フライ氏のように、好きなこと(道)を思う存分するには、幸運に加えて、強いこだわりと不断の努力が必要だったと思います。
当ウラナミのサブタイトル「予約・予定は日没後に」とは、なるべくサーフィンする機会を減らさないようにするために、可能な範囲で予定や予約は日没後にすることを示唆したものです。
以前にも紹介しましたが、ノースショアに住むBig Waverで、モロカイチャレンジ数度の優勝も含めて著名なパドラーでもあるチャーリー・ウォーカー氏は、かつて波伝説のインタビュー(レポーターは星マリナ)で、自分の結婚式を日没後にしたエピソードを披露しました。
『なぜ式を日没後にしたのかって? 簡単さ、波が良くなっても海に入れるだろ~!!!』
ということで、2016年はチャーリー氏を見倣(なら)って、私も予定・予約はなるべく日没後にしたいと思います。

最後に、グレン・フライ氏を追悼して、彼がコンサートで良く来ていた黒のTシャツ「UNIVERSITY OF CORORADO」のロゴと同じようなデザインで、「UNIVERSITY OF NAMIDEN」のTシャツを作りました。今後波伝説のプレゼントに出品しますので、興味のある方はぜひご応募ください。
本年も引き続き、波伝説&サーフレジェンドを、どうぞよろしくお願いいたします。(了)

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