☆加藤のウラナミ『東京オリンピックの追加種目にサーフィン!?』

☆加藤

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☆加藤:会社代表であり、波乗りと海が大好きな50代サーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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今年は台風スウェルの当たり年になる!?

Yeah~!! 台風スウェルが続きますね~!!!
まだ、本州では梅雨明けもしていない7月中旬なのに、これだけ台風スウェルが続くのは、私の記憶が残っている過去30年くらいの間ではベスト3に入ると思います。(7/15執筆時。関東甲信越は7/19に梅雨明けしました)
その理由としては、エルニーニョの影響により、フィリピン東海上の海水温が高く、また例年以上にそのエリアでの上昇気流が活発なために台風が発生しやすく、また発達する要因となっています。さらには太平洋高気圧の勢力が弱いために、日本列島に向かってくる台風が多くなっています。
災害の発生がない範囲で、ほどよく日本列島に接近してきて、サーファーを喜ばせるグランドスウェルを到達し続けて欲しいものです。

東京オリンピックの追加種目にサーフィン!?

さて、前置きが長くなりましたが、2020年東京オリンピックの追加種目として、『サーフィン』が第一次審査を通過し、サーフィンで地域おこしを考えている国内21市町の首長さんが、サーフィンの正式種目追加を実現させるための有志連合を作るそうです。(7/5、14東京新聞より)
かつてサーファーは、多くの地域で嫌われ者だったので隔世の感がありますね。
もちろん、日本では人気と実力を兼ね備える『野球とソフトボール』が本命であり、次点が世界的に競技人口の多い『空手』といったところだと思います。
よって、多くのサーファーが一次選考ではサーフィンは残ったけれど、二次選考では落選するだろうとほとんどの人が思っているはずです。(つい最近まで私も…)
しかし、IOC(国際オリンピック委員会)は、若い世代のスポーツ離れに強い危機感を抱き、追加種目の選考基準でも「若者の人気」を重視しているそうなのです。
冬季長野オリンピックのときに、スノーボードが追加種目として認められたときには2種目で始まりましたが、今では4種目まで増えて、昨年のソチオリンピックでは女子パラレル大回転で竹内智香(たけうち・ともか)さんが銀メダルを獲得したのは記憶に新しいところです。
今ではすっかり冬季オリンピックの競技種目としてスノーボードは定着し、ビジネス的にも世界中で盛り上がっています。ゆえに、世界的に若者に人気!?の“Surfing”が、オリンピックに正式採用されたとしたら、オリンピックの人気をさらに高められるとIOCでは考えているようなのです。
もしもサーフィンが競技種目として追加されたならば、その次のオリンピックでは、ロング、BB、SUPが競技種目として増えていくのでしょうか? 夢は膨らむばかりです。

「Wavegarden」は1時間に120種類の違う波を作り出すことが可能

「Wavegarden」は1時間に120種類の違う波を作り出すことが可能

従来は波のあるなしが問題にされてきたサーフィンですが、「Wavegarden」という理想的な波を作り出すことができる造波システムが登場したことにより、海のない国でも、または波のない時のリザーブとしても、理想的な波が公平に造れて、“サーフィン競技”が手軽に確実に開催できることが可能になりました。
今月中にはイギリス初の「Wavegarden」がロンドン近郊に建設され、数年後にはオーストラリアでは少なくとも5カ所、アメリカでは25ヶ所の「Wavegarden」が建設される話が進んでいるそうです。(SURF MEDIAより)
http://www.wavegarden.com/

「Wavegarden」の利点は、ほぼ同じサイズ、同じ波質、同じ距離の波を出し続けられるクウォリティーの高さ

「Wavegarden」の利点は、ほぼ同じサイズ、同じ波質、同じ距離の波を出し続けられるクウォリティーの高さ

ウェイブ・ガーデンの建設費用は4億~8億円とのことなので、新国立競技場に2520億円を費やすのに比べたら、かなり安価ですし、波質がとても良いので、東京オリンピックの主な会場が建設されるベイエリアに建設されとしたら、オリンピックが閉幕した後も、きっと東京サーファーだけでも大人気になり、どこかの施設のような大赤字を税金で埋め続けることもないはずです。仕事を終えた都内のサラリーマンが、ベイエリアの「Wavegarden」で、毎日出勤前と出勤後にサーフィンすることが実現するかもしれません。
もちろん、サーフィンの魅力は大自然の海が造り出す波に負うところが大きいです。一つとして同じ波がない自然が造り出す波だからこそ、とても魅力的なのだと断言できます。

しかし、もっとサーフィンの技術を高めたい、プロのコーチにきちんとコーチングしてもらいたい、気軽にサーフィンスクールを受けたいなどの要望を叶えるためには、ウェイブ・ガーデンはとても有効だと思います。例えば、同じライディングを上級者と比較したときに、視線、下半身の使い方、上半身の力の抜き方、荷重するタイミングなど、どこが違うのか、はっきりと分からされると思います。また、「Wavegarden」はほぼ同じ波を造り出せるので、固定カメラによって自動的に撮影された動画を、プロサーファーのライディングと比較して見ることもできます。パーソナルトレーナーを付ければ、1本ライディングするごとに、録画された動画を活用してハイレベルなレクチャーを受けることも可能となるでしょう。

2020年東京オリンピックの大会組織委員会は、8月に今回通過した8競技団体に対する聞き取りなどを実施して再度絞り込み、9月末までには「1ないし複数」の推薦競技をIOCに提案します。最終的には、来年8月のIOC総会で追加競技種目が正式に決まるそうです。
“たら・れば”は禁物なので、過度の期待をせずにIOCの最終決定を待ちたいと思います。(了)

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