カマキリ・・・男の子の僕としてはとても憧れる存在。何がって?ビジュアル。逆三角形のお顔とか、だって手に鎌なんですよ!しかも両手!!見方によっては死神様にも見えます。
そんなカマキリなんですが、少しかわいそうな生き物なのです。
虫界の中では比較的に強い存在だと思いますが、鳥さんやヘビさんなどの小動物などにはパクっとされちゃいます。
それだけでは食物連鎖でおきる当然の事象なのですが、意外な方にもパクっとされちゃいます。
誰にって?それは・・・・
♀
そうメス!
街で久しぶりに会った友達。何年ぶりだろう?小学生ぶりか?
私立中学に入ったアイツとはしばらく会うことがなく、地元の駅で少し見かけた程度で、その後もお互いに人生が交差しなかった。
僕は地元の大学を卒業後、就職のため上京したが、アイツは大学からずっと都会で暮らしている。そう、このコンクリートジャングルで。
今日はそんなアイツに久しぶりに会う。
待ち合わせの時間。アイツが来た。
久しぶりに見るアイツ・・・大人になった。そしてキレイだ。
15年ぶりにアイツに発した僕の言葉『久しぶり!』
そして立て続けに思わず言ってしまった・・・『キレイになっ・・・』
パクっ!
パクパクパクパクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!
僕は食べられた・・・頭から。
そのタイミングで!
久しぶりだよ!15年ぶりにって即パク?
てかラブコメ調の漫画が急にホラーになったよ!
ボーイズ・ビーを見ていたはずが、6ページ目から寄生獣に変わってたぁぁぁぁぁぁ!
で、どんなタイミングでパクっとされるかというと、それは交尾の最中にです。
もちろん途中でパクッてすると子孫を残せなくなってしまうので、子孫を残す作業が終わるとパクツクようです。恐ろしい。
それだけではありません。カマキリ君達のお腹の中にはハリガネムシという細長い寄生虫がいるようで、カマキリ君から養分を吸うだけ吸って、もうコイツ大した養分もないし他に行くか?てことになるらしです。
そうなると、カマキリ君の脳を操作して水辺に行くそう。
何もわかっていないカマキリ君は、ちょっと湖でも見に行くかな・・・最近疲れたし。くらいのノリで水辺に行き(行かされ)、そこでハリガネムシは産卵のため、カマキリの体内からニュルニュルニュルニュルニュルっと這い出てると、そこで宿主だったカマキリは急激に衰弱し、死ぬこともあるんだとか。
ちょっと息抜きのつもりで寄った湖で、急にお尻から虫がニュルニュルっと出たかと思うと、全てを飲み込めないうちに弱り、ああ俺死ぬのかも?なんてことになるわけです。
交尾をすればメスに食べられ、食べられなかったかと思えば水辺で弱らされる。スゲー可哀想。
ちなみに補足をすると、交尾中の共食いはない場合もあるので絶対ではないですが、オスがメスを捕食することはないそうです。ジェントルメンじゃねぇか。
裏切るよりも裏切られる方を選ぶなんて男・・・いや漢(オトコ)です!