ふと蘇る、昔の出来事ってありませんか?
例えば……高校1年の夏、僕は演劇部に所属していました。演劇にも、夏の甲子園のように、地方大会を経て全国大会があります。芝居をした後には審査員から評価をもらう時間があり、そこで「テレビでよくやっているけど、酔っ払ったら、なぜ、頭にネクタイを巻くような仕草をするのかわかってる?」と問いかけられました。そう、そのときの芝居の1シーンに「酔っ払って帰宅する父」というシチュエーションがあり、質問の通り、少し乱れたスーツ姿に、ネクタイを頭に巻いた格好をしたのです。
当時の僕は「単にテレビで良く見かけるシーンだったから」という理由でした。そしたら審査員は「飲みすぎると頭痛がしてくるんだよ。その頭痛を抑えるために、こめかみ辺りを押さえることで、気分的に和らげているんだよ」これに続けて「ひとつひとつの動作には、何らかの理由がある。その理由を、ちゃんと分かったうえでやらないと、観客には何にも伝わらない」という事でした。
こうした”ふと蘇る記憶”は、何か心を揺する、印象の強い出来事でないと、ふと蘇ってこないように思うのですが、自分自身、なぜ蘇るのか?正直なところ未だに理由は分かりません。ただ、「何かを伝える」には、「ウソの無い」心からの「真心」がないと伝わらないものなんだ……という事を暗に知ったタイミングだったからなのかもしれません。
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