ふと空を見上げたその時に、“アレ”に偶然出逢った。
“アレ”はキスが上手いと操れるとか、操れないとか。
技がいるとかいらないとか。
出逢った頃にはすでに色々な噂が立っていた。
青い空の下で、太陽の光を一身に浴びキラキラ七色に光り、ふわふわと風任せに漂い、手荒い扱いをするとすぐに拗(す)ねて消えてしまうとても繊細な“アレ”、シャボン玉。
魅惑なシャボン玉液は市販のものとは全く違い、風、気温、湿度により液体の配合を微妙に変えていく。混ぜる液の製造会社によっては、作り出されるシャボン玉も全く違う。生み出す道具も手作りで、大きなものから、小さいシャボン玉がたくさんできる連玉まで、体感したことのないようなシャボン玉がお目見えする。
そんな魅惑な液体は子供たちが大興奮することはもちろん、大人たちも大はしゃぎ。大人にはまた特別!?な楽しみ方がある。
空中に漂う大きなシャボン玉の中に、優しく息を吹きかけると、上手くいけば中に小さいシャボン玉ができる。
これをシャボン玉を楽しむカップルに耳打ちを。
「これができるのはキスが上手い証拠らしいよ」と。
この言葉を耳にすると、ほとんどのカップルはムキになることに。
女性は成功しても、男性が失敗することもしばしば。その真意はいまだに確証はないけれど。
そんなシャボン玉を作り出す道具も、もちろん手作り。
100均だったりホームセンターだったりで入手可能だとか。
私は作ったことはないけれど….誰にでも作れる簡単な構造ですよ!と師匠談。
普段なかなか見ることができない特別なシャボン玉、そんな魅惑の液をコッソリ作って陸でも家族や友人のヒーロー・ヒロインになりませんか?
気まぐれに、海岸や海岸近くの公園でシャボン玉を飛ばしています。
見かけた時には、コッソリ合言葉を。
「魅惑の液体…」お声かけください。
勇気あるそんな貴方に秘密の配合を伝授します。