だいぶ涼しくなってしまった本日、8月末の湘南では、日中の最高気温が23度。時おり大粒の雨が降っていて、まるで秋のような肌寒い気候です。
それでも、そんな季節外れの肌寒さに負けじと、湘南のあちらこちらでは、いまだにセミたちの大合唱が聞かれます。ミンミンゼミやクマゼミは威風堂々、アブラゼミはエネルギッシュ、ツクツクボウシはいよいよ期限が迫った宿題を催促しているようにせわしなく、またヒグラシは去る夏を惜しむかのように切なく透明な声で、寒空の中を懸命に鳴いています。
体の大きさからすると、かなり広い範囲に響く大きな鳴き声です。小さな体をいっぱいに震わせて、ものすごいエネルギーで頑張っている夏のセミたちですが、その一生で輝ける時は短いようです。
およそ7年もの歳月を土の中で過ごし、脱皮して成虫としてデビューしてからは、暑さの厳しい盛夏でたった1週間しか生きられないと言われています。最近ではいろいろと研究が進み、少し涼しくなる9月~10月にかけては、最長で2か月生きるセミもいるそうです。
セミと言うとエネルギッシュで、暑ければ暑いほどに情熱的に燃え盛って元気なのかと思っていたのですが、Google先生によると、実は暑さは苦手で、涼しい方が長生きするそうです。
確かに炎天下を全身全霊であれだけ大きな鳴き声を出し続けていたら、人間であれば大汗をかいて即脱水症状でアウトでしょう。
今年は涼しくなったので、もうセミ達の季節も終わったかと思っていた僕ですが、それは認識違いで、実際には、セミたちにとって、今の涼しい気候は快適なものだったのですね。
人生は一度きりと言いますが、セミたちも同じと思いますので、この涼しい夏に一日でも長く生きて、魅力的なお相手に出会い、短い生を謳歌(おうか)して、うまく次の命にバトンをつなげると良いですね。
頑張っていきましょう!
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