☆加藤のウラナミ『死ぬ気で頑張る!!』

☆加藤

☆加藤
☆加藤:会社代表であり、波乗りと海が大好きな50代サーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

若いころに心身を鍛えておいたからこそ……

皆さん、お元気でしょうか?

さて、先日の定休日に、朝イチ気合を入れてサーフィンしたのち、昼ご飯を食べながら少し赤ワインを飲んだら、すっかり眠たくなって2時間もシェスタ(昼寝)してしまいました。それ以前は、お休みの日でも何だかんだ言ってとても忙しかったため、すっかり爆睡してしまいましたが、心身ともに気持ちの良いリフレッシュとなりました。

かつて、夜遅くにベッドに入って眠る瞬間を、とても幸せに感じた時期がありました。この会社を立ち上げた創業からの数年間は、365日休みなしで働き詰めでした。いま振り返ってみても、自分で言うのも変ですが、本当によくぞあれだけ毎日働いたものだと評価できます。しかも波があれば、湯河原~西湘~湘南のどこかで毎日サーフィンもバッチリしていました。孫もいる今の年齢で同じことをすれば、すぐに過労死することは間違いありません。

当時は、毎日深夜1時2時に寝るのが当たり前ながら、起床は毎日3時半でした。そんなハードな日々であっても、夜遅くに床につくときの『これで今日はやっと眠れる~』と安堵して布団に入った瞬間の喜びは、本当に『幸せ~』に感じられたものでした。

なぜ毎日休まずにあれだけ働けたのか? 毎日のようにサーフィンできた喜びが一番ですが、以前に少し触れたと思いますが、高校2年生の時の頑張りによる成功体験が自信となっていたと思います。

誰でも、死ぬ気で勉強する、死ぬ気で働いた時が、人生の中で大なり小なりあると思います。自分は高校二年生のバレー部時代に、このままではレギュラーに入れないと、死ぬ気で練習することを自分に課しました。「死ぬ気で何とかする」と気軽に使いますが、言うは易し行うは難(かた)しであり、死ぬ気といってもどこかで人間は手加減をするものです。しかし、この時の自分は、高校二年生まで生きてきた中では最大級の決意で、『死ぬ気でどこまで自分はできるのか、とことん自分を追い込んで練習してやるぞ!!』と強く心に誓って行動に移したのでした。

実は、先輩の3年生中心のチームが春休みに前橋市で開催された関東大会に出場したときに、2年生の多くがベンチ入りしたにもかかわらず、自分は入れず、1年生らと体育館2階の観客席からの応援に回されました。理由は簡単です。自分は、サーブも、レシーブも、アタックも、すべてが中途半端だったからです。この時の屈辱感が、それまでチャラチャラと練習をしてきた私の心に火をつけ、メラメラと燃え上がらせたのです。

『死ぬ気ですべてのプレーに集中する!!!』そのために、過去最高の気合を入れて教室から体育館に向かい、練習中も鉢巻を締め直しては自分を鼓舞して気合を入れ続けました。結果はわずか三か月間ではっきりと表れました。パスやレシーブが正確になり、サーキットなどのトレーニングを1本1本真剣に気合を入れ続けた結果、ジャンプ力も10cm以上増したのでした。バスケットのリングが触れるようになって、見える景色が変わり、アタックラインからクロスにアタックを打ってもアタックラインの内側に落とせるようにもなり、練習が楽しくて堪らなくなりました。正直に申し上げて、この時期の授業は毎日寝てばかりで、テストの結果も最低でしたが、自分としては充実した毎日でした。

夏にかけて、さらに技量・体力を高めて念願のレギュラーを勝ち取ることが出来ましたが、落とし穴がありました。パスが上手く成り過ぎて!?、顧問の先生の指示で正セッターに抜擢されてしまったのです。自分の性格は攻撃型で、『どんなパスでもあげてくれれば、俺が決めてやる~!!』っといった感じで、全国優勝したF商業などの有名校との練習試合でも、まあまあアタックを決めていた方でしたが、正セッターへの転向は正直がっくりでした。しかも、正セッターが決まった日から毎日何百本ものトスを上げる特訓付きでした。(涙) その特訓が続く日々でも、サーキットトレーニングなども一切手を抜かなかったので、このハードな練習期間中に2回ほど貧血で倒れています。でも10分休んだら青白い顔のままコートに戻っていましたが……

その後は、先輩を含めたアタッカーからは、私のトスはボールが無回転で滞空時間が長く、とても打ちやすいとお墨付きを頂きました。一つ一つのトスに対して、真剣かつ打ちやすいようにと気持ちを入れ続けた成果であったことは、今でも自信をもって言えます。

何だか自慢話のウラナミになってしまい大変恐縮ですが、新年度に入り、若い社会人や部活動に勤しむ学生さんの中で、いま高い壁にぶち当たっている人に言いたいです。

「死ぬ気になって臨めば、超えられない壁はない!!」と。念のために断わっておきますが、マジで死んではダメですよ~!!(笑)その一歩手前まで頑張れば、徐々に道は開けるということが言いたいのです。

先人は、『若いうちは、苦労は買ってでもしろ』と言いますが、まさにその通りです。自分を信じて、死ぬ気で自分を追い込んでこそ、成長力が飛躍的に高まるのです。

若いころにベッドに潜り込んだ瞬間に、『あ~幸せ~!!』と感じる日々は、長い人生の中ではとても大切な貴重な時だと思います。中年以上の人も、いま壁に苦しんでいる方は、かつて自分が死ぬ気で頑張った時のこと、寝る瞬間が幸せだったことをぜひ思い出してみてください。きっとメラメラと気力が湧いてくるはずです。

かつて、巨人名誉監督の長嶋茂雄氏に頂いた色紙には、こう書かれていました。

“強い心と強い身体を”

身体の前に“心”がとても大切なのです。(了)

☆加藤

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